それはそれは急な出張でした。ふと「香港に行って来よう」と思いつきました。香港なら近いから日帰りもできるかな。観光地だから費用も安いだろう・・なんてほんの思いつきで行くことを計画しました。
さっそく、出張先にメール。日曜の朝6時の事。



「今度行ってみようと思うんだけど、来週の月曜くらいで都合どう?」
すれば早速返事が返ってくるじゃないか。
「歓迎します」
もちろん英語だよ。しかも相手は初対面の人。そうか、都合つくなら行ってこようか。おいどんの予定も何とかなりそうだし。
で、さっそく会社に伺いをたてるとその日の内に了解が取れて本当に香港に行くことになってしまいました。ふと思いついたことがその日午前9時には行くことに決まってしまいました。こんなに簡単に海外出張を決めてしまって良いのだろうか・・と思いながらも心は既に香港の100万ドルの夜景に飛んでいました。

では早速ツアーじゃなかった出張の手配。
月曜日に旅行社に申し込む。飛行機はまだ空きがある。ホテルもそこそこのビジネスホテルが手配できた。簡単簡単、なんと思いついた翌日には全ての手配が終わっていました。
おいどんの同僚は一体何が起きたのか訳が分からない様子。そりゃあそうだ、おいどん自身が全く考えもしなかった事だから。普通海外出張に行くときには相当前から計画して準備して行くのに、何の前触れもなくバタバタと手配を始めたので何事か不思議そうに見ている。
「実は昨日ふと思いついて行くことにしたんです」「会社の了解も日曜日の内に取れたんです」・・そんな簡単に決めて良いんですか!!。
そうだよなあ、その通り。今すごく忙しくて観光・・じゃなかった飲茶・・・じゃなかった出張にでている場合じゃないんだけど。まあ良いか、この所毎週出張で事務所にほとんどいない状態だから居場所が海外になるだけで実質何も変わらない。しかも一泊の事だし。

で、問題は相手のことを何も知らないこと。名前は知っているが、会った事はないので顔は知らない。背格好も解らないし、そもそも男なのか女なのかも解らない。メールの名前だけじゃ解らないよ。それは相手も同じで、急に海外からのお客が来ることになったとしか解らないだろう。
ホテルで待ち合わせる所までは決めたけど、どうやって見つけたらいいのだろう。何を話したらいいのだろう。そもそもこの出張の目的はこの顔も知らない人に会いに行くのが目的。どんな人かを知るのが目的。でも、何も知らないのだから何をどうして良いやら解らない。日本語は話せるの?、香港なら漢字は解るのでは?でも香港人とは限らない。香港に住んでいるだけの事かも知れない。困った・・もう英語の資料作ってる時間は無いし。
それともう一つの問題。チケットはどうする?あまりにも急な思いつきなので日程に余裕が無く、受け取る時間がない。しかもおいどんは木金が出張だから水曜日までに受け取らないと行けない。火曜日郵送だから間に合わないよなあ。どうしようか。。
ちょっと急すぎたかなあ。

【その後の経過】
日々忙しくしてました。日中は会議。夜7時以降がおいどんの時間。従って帰るのは午前様。これで海外出張の準備なんか出来ないよなあ。とりあえずチケットは出張先で受け取ることにしました。たまたま出張先に代理店があったのでそこで受け取ることにしました。
で、肝心の資料は全く準備できず。さすがにこんな出張は初めてでした。日本語ならまだしも英語しか通じないのに何の準備も出来てないなんて信じられない状態。心はあせれど、現実に全く時間が取れないので何も出来ない状態。
前日にようやく資料を集めて、英語に訳す時間もなく詰め込んだのでした。

出張カバンおいどんの準備はカバン一つ。簡単な物です。パスポートとチケット、一泊分の着替えがあれば十分。PCは会社との連絡用に必需品です。英語の辞書は持っていかない。おいどんの英語はようやく会話できる程度。「あの、えっと・・」と言いながら何とか話す程度。でも会話中に辞書を見る時間は無いので荷物になるから持っていかない。
お土産も入っています。地元の生菓子を2箱。「これって持ち込み禁止じゃないか?」って思ったのは買ってしまってから。検疫で引っかかったら仕方ないと居直ってしまう。密輸する分けじじゃないし。お土産に罰則までは無いだろう。





【出発当日】
朝5時起床です。おいどんは大きな勘違いをしていました。香港は国内出張と同じで飛行機で2時間くらいの所にあると思っていたのです。日帰りでも十分可能な距離かと・・
遠いんだ。かなり遠いんだ。関空から4時間かかる。しかもおいどん家から関空まで3時間もかかる。日帰りなんてとんでもない。一泊二日だから、寝る時間を除くと現地滞在数時間。ひえ〜。とんでもなくハードなスケジュールだよ。100万ドルの夜景所じゃないよ;^_^A
JR駅
明け方のJR駅です。まだ人がいません。おいどんは一人寂しく電車を待ちました。この所ずっと午前様、休日出勤が続いていたので海外に行くって気分より眠い方が先にたって、楽しみって感じはありませんでした。ホテルの場所を調べるのが精一杯で、観光までは全く考える時間がありませんでした。







当日はすごい寒波で軒並み電車が止まっていた。おいどんの所はそこまではひどくなかったけど、「はるか」は30分近く遅れるし、空港が混雑していたらどうしようって結構不安になった。余裕を持って出たつもりだけど、電車が止まったらどうしようもないからね。集合時間に間に合わないって電話している人もいて結構ひやひやだった。
関空には予定の30分遅れで到着。正月前で比較的すいている時期らしく空港内はがらがら。心配したコインロッカーも空きがあり無事コートを預けてさあ出発です。
飛行機の中で資料の整理をしようと思っていたんだけど、それより疲れを取っておく方が良いかと・・しっかり寝ていきました。
楽しみの機内食はビーフストロガノフとうどん。会社の出張では日系の航空会社を使う決まりになっているので、今回はANAにしました。朝早かったのでお腹も減っていて全部完食、おいしくいただきました。お仕事も前だからお酒は無し(#^.^#)
エコノミー席なので、おいどんのサイズだと前のシートに足がつかえて窮屈です。国内出張の1時間ほどだと大丈夫だけど、3時間以上になると結構きつい。足を組んでほどいて、靴も脱いでなんとか4時間我慢しました。



【香港到着】
香港空港です。この時は緊張していて解らなかったけど、超巨大空港なんだね。しかも日系の航空会社は一番端の方なので到着ゲートから入国審査まで長い長い通路。待ち合わせの時間まで余裕がなかったので一生懸命歩きました。
そうそう、韓国ではどこからともなくキムチの臭いが漂ってくるけど、ここは特別変わった臭いは無かったな。きれいな清潔な空港でした。
入国審査も問題なく、「まずいかな」って思ってた半生の和菓子も問題なくパス。訪問目的や滞在期間も聞かれることもなく、あっけないほど簡単に入国手続きは終わりました。初めての香港で不安があったけど、人も少なく簡単に入国出来ました。




【空港から九龍まで】
空港からは香港の街までつないでるエアポートエクスプレスでカオルーンまで行きます。カオルーン?そう、日本語で九龍、クーロンって言う所。カオルーンって言うのが正しいんだね。ホテルの日本語ページにもカオルーンってなっていた。値段は90HK$。そうだ思いだした。関空でHK$に2万円両替したんだけど、レートが17.5円位で1100$にしかならなかった。しかも払い戻しは12.5円位でとっても分が悪い。US$みたいに110円位の所で数円の手数料を取るなら良いけど、10円ちょっとの所で同じ額を取るのは行きすぎだよなあ。それだけで3割4割そんしてしまうじゃないか(>_<")
おいどんは初めての香港で全く様子が分からないので、電車の駅は解るだろうか、切符は買えるだろうか・・不安だらけでした。言葉の問題もあるし。
駅構内は特別迷うこともなく、標識を見るだけで簡単に電車の駅に行くことが出来ました。こんなに簡単ならもっと廻りをよく見て置くんだったって思ったけど、この時は全く余裕なし。廻りの事は全く憶えていません。
電車は音も静かでシートはふかふかで気持ちいいし快適でした。シートが立派なので指定席かいな?って心配になったけど誰も来なかったので全部自由席なんだろう。アナウンスは英語、中国語、韓国語?があってとっても解りやすい。
九龍の駅。きれいだね。モダンな造りで近代的な駅って感じです。中国っていうと、通りを一本外れるといきなり田舎の風景になってシャツとパンツのおじさんがいて、窓から洗濯物が干してあって、人と自転車で溢れてる所ってイメージが強いけど、ここはイギリス領だったから近代都市になってるんだ。生活の質も高いんだろうなあ。みんな綺麗な服装してるし。北京や上海駅でみる麻袋を背負った人達は見なかったなあ。中国と言っても別世界なんだ。





九龍の街も巨大ビルが建ち並んで、観光都市かと思えばビジネスの街なんだ。世界中のビジネスがこの町に集中してるんだ。
巨大オフィス街で、あの有名な観光地は何処?って感じでした。









【お仕事】
九龍龍のホテルで待ち合わせでした。これが大変、なんと言っても会ったことのない人、顔を知らないところか男か女かも知らない。年齢も知らないってんだからほとんど無茶な話し。コーヒーショップで待ち合わせって言っても、何カ所かあるんじゃないの?いっぱいいる人の中ならどうやって探し出せば良いの?
まあ、かなり無茶な設定でしたね。こんな準備もなくいい加減な事で外国に行って良いのかと、自分でも思ってしまうよ。
But、事前の連絡通り「OIDON」と書いた名札をテーブルに置いている人がいて一安心。おいどんの英語はかなりいい加減なものなのできちんと伝わっているのか不安だったけど、使った辞書が優れていたんだろう。なんとか無事会えました。
一時間ほど仕事の話しをしました。心配だった英語はそこそこ通じて一安心です。なんせこの数年間、ほとんど使ってなかったから忘れてしまって、一人だけで誰も助けてくれない中で会話になるんかいってすごく不安を持っていたんです。
まあね、そもそも一人で外国に打ち合わせに行こうと思うところが無計画な所で、今更不安っていってもどうにもならないからもうあきらめてしまう。なるようにしかならない。
香港の人って漢字は読めるだろうってたかをくくって英語の資料を準備していなかったけど、残念ながら読めないって事でこれは見込み違いでした。たぶん漢字で感じくらいは解ってくれると思ったんだけどなあ。
「えっと」、「あの〜」と言いながらの実践英会話も何とか終わって食事に行くことにしました。
今回の最大の目的は本格中華料理・・違うって! 楽しみにしてただけ。決して100万ドルの夜景や高級中華なんて思ってないから。時間があったら行くだけのことだから(汗)

近くのマーケットにあるレストランでお食事です。コース料理でした。フカヒレスープ、魚と野菜を炒めた物、八宝菜みたいな物、最後はチャーハン。6品くらいだったかな。写真をとりたかったのだけど、仕事の延長につきこれはやめておきました。観光できた分けじゃ無いよって・・ぐっと我慢しました。

【香港島】
食事の後、フェリーで香港島に渡りました。でもねえ、おいどんはドジをしてしまって財布を部屋に忘れてきた。食事はカードで払ったから良いけど、フェリー代は払えない。日本円は持っていたので日本料理店で替えてもらおうかとも思ったけど、まあ少額なので出してもらうことにしました。若い子にお金払ってもらうなんてかっこ悪!

香港の街は外人ばっかり。アメリカ、ヨーロッパ、ロシア、韓国・・
国際的な都市だねえ。坂道の両脇にバーやショップが並んでいるんだけど、外人ばっかり。アジア系の人は少なかったなあ。店内も外国そのままで、別な国に来てしまったみたいな感じを受ける。英語やフランス語、ドイツ語なんかが飛び交っていて、ここは何処の国?って感じでした。人通りも多くて、国際観光都市、いかにも海外に来たって感じがして良かったよ。すごく楽しかった。夜はさすがに冷えてきたけど、日本に比べれば暖かいので特に上着がいるほどでもなく、気軽に動けたし。ロシア料理店でビールを飲んだ。値段は一杯600円くらいかなあ。高いなあって思ったよ。チップの制度にも戸惑ったし。
中国の物価だったら相当安いだろうなって思ってきたのだけど、香港は別なんだ。日本より高いかも知れない。食事も二人で6000円位。そんなに豪華な内容でもなかったのでちょっと驚いた。中国の町中の食堂のイメージ、一皿数10円とは全く違う世界なんだ。日本の物価は高いと言うけど、香港も同じくらいだよ。ここの人達の収入はどうなってるんだろう。中国の平均収入ではとてもこんな所で生活は出来ないだろうなあ。それとも庶民の生活の場は別にあるのだろうか。ここは観光客の為の場所なんだろうか。
写真もいっぱい撮りたかったけど、ここでもグッと我慢です。ここも仕事の延長。でもあの繁華街は撮っておきたかったなあ。フェリーからの風景も撮りたかったなあ。
で、さようならをして一旦ホテルに引き上げて、カメラを持って改めて出陣です。香港島に行く元気はなかったので、海岸まで出て夜景を撮ってきました。いいねえ。出張でなく自由に来てみたいなあ。気の向くままに歩いてみたいなあ。
また来てみたい。。って思わせる素敵な所でした。

【最終日】
最終って言っても2日目だけどね(^ ^)。
朝はホテルのバイキング。普通にあるメニューなんだけど、これがまた高いんだ。2000円位もする。え〜!。こんなにするならコンビニ弁当で済ますよ!って言いたいくらい高いなあ。そりゃ、中華、洋食、和食もあって、それぞれ美味しかったけど、日本でも滅多に無いくらい高い朝ご飯だった。特別な高級ホテルじゃ無いんだけど、普通のビジネスホテルなんだけどなあ。香港は中国じゃないんだね。国際都市として考えなきゃいけないんだ。
おかゆは美味しかった。塩を少し足して、胃に優しくて沢山お代わりしたい感じでした。



この日は偉い大学の先生に会いに行きました。幾つか研究室を廻って、少しお話しをして、もう帰る時間です。何と言っても1泊2日の大旅行、寝る時間を除いたら現地滞在数時間だもんね。ゆっくりしてる時間は無いよ。
急いで空港へ向かって、お土産を買う。
まずは会社のお土産、王道のチョコレート。高!。これも5000円もする。他になんか無いかなあ。せっかくだから記念になる物買いたいなあ。。って探している間にもう搭乗の時間。会社のお土産しか買えず。
残念でした。置物かなんか欲しかったんだけどなあ。仕方ない、また今度にしよう。

てな事でおいどんの大香港ツアーは無事終わったのでした。
いきなり思いついたので事前の準備が十分出来なかったけど、心配だった英語もしっかり話したし先生も歓迎してくれたし。少しだけど観光気分も味わえた。
香港はいいところだなあって思いました。物価が高いのが難点だけど清潔で安全、色んな物があって飽きないところだなあって思いました。また機会があれば来てみたい。気ままに楽しみたいなあって思いました
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