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数年前からスポーツマスターズと言う大会が仲間内で話題になり始めて、何人か参加する様になった。話を聞くとずいぶんとにぎやかで楽しいらしい。前夜祭は有名選手が来てサインや一緒に写真を撮ってくれる。パーティーの料理もすごいとか、なんかすごく楽しそうに話をする。 おいどんは昨年、長い冬眠からさめてまじめに練習を始めました。長年忘れていた熱いものがよみがえってきて、どうせ練習するなら大会に出たいと思う様になっていました。頑張っている人から刺激を受けた事もあって、大げさに言うと「自分の存在を確かめたい」「輝くところを求めたい」って思うようになっていました。 そんなことで年間1大会のみと決めて断ってきた大会を今年は参加することにしました。仕事は忙しくて大変だけど、そう、「輝く場」を求めて頑張ってみることにしました。 で、まずは情報収集です。 マスターズとスポーツマスターズはどう違うのだろう。
日本体育教会のHPによれば、シニア世代を対象とした生涯スポーツ活動の一環らしい。競技指向で国体に次ぐ位置づけになっているようだ。 水泳に限らず、国体並の競技種目もある。シニア対象なのでママさんバレーもある(ママさんでなくてもいいけど)。前夜祭も各競技合同で行うので有名人を呼んでにぎやかに出来るのだろう。 で、そのレベルは?おいどんが出て勝負になるんかいな? 昨年の記録を見ると、おう!!意外に低いぞ。おいどんのタイムだとそこそこ行ける。うまく行けば決勝どころか表彰台も狙えるやないか。 って事で早速宣言。「おいどんはスポーツマスターズに参加します」・・去年の忘年会の事でした。まだ眠りから覚めて1ヶ月の事でした。 でもどうやって申し込んで良いのかわからん。どうもきちんとした組織が無いらしい。水泳連盟も関知するようなしないような態度。まあ、とにかく予選会が実業団の予選と兼ねてあるからその場で誰かに聞くことにしよう。 6月某日 実業団予選会兼スポーツマスターズ予選会が行われた。おいどんはこの日に備えてしっかり練習してきた。いつもは引き受ける競技役員も断って自分のレースのみに専念する。 結果は2種目でぶっちぎりの優勝v(^^)v。水泳やってきて良かったなあ。頑張ってやってればこんな良い日もくるんだ。なんて感激はなし。当然の結果。勝つことは解っていたので、記録のみが相手だった。 驚いちゃったよ。すごく良いタイムで、自分で信じられなかった。「うそでしょう」って言いたいくらいの記録だった。20代の記録に戻ってたよ。やれば出来るもんだなあ。 そこで話を聞くと、どうもスポーツマスターズは県代表って事になるので、水泳連盟で選考されるらしい。出場するには役員の承認が必要らしい。 では早速役員さんにお中元を配らないと(o^^o) 7月某日。 「おいどん君か、富山の宿手配してくれんか」 えっ、おいどんはメンバーに入ったって聞いてないけど。まあぶっちぎりの1位なので選考から漏れることは無いとは思っていたけど、ようやくこれで安心。 お決まりの楽天サイトで予約する。素泊まり4,300円の安宿。おいどんは日頃の出張で安宿には慣れているけど、他のメンバーはどうだろう。豪華温泉宿とか海の見える高台の宿とか期待して居ないだろうか・・と不安に思いながらも、気がついてみればおいどんはいつの間にか世話役になっとるやないか(>_<") まあ仕方ない。何時もお世話になってるメンバーだからここは慣れたおいどんが手配してあげよう。 出場が決まったところで改めて昨年の記録を確認する。 「むふむふ・・」 昨年の記録だとおいどんは表彰台にのぼっとる。あこがれの全国大会のメダルがすぐ目の前に )^o^( 期待が膨らむなあ。 7/30-31 実業団全国大会。良い記録でおいどんは泳ぎました。連続表彰申請を忘れたのが失敗だったけど、記録は例年に無く良いものだった。 8月某日 スポーツマスターズのスタートリストが発表になる。 「あれれ、おかしかないかい?」おいどんはセンターコース付近のはずなんだけど端っこに割り振られてる。おいどんの予選の記録だと相当良いはずなんだけど、これもしかして5位とか6位って事? 去年とは状況が違うみたいだ。これじゃあ表彰台は厳しいなあ。あの予選よりもっと記録をあげるのはきついなあ。 「え〜い、やけ酒だ!!」 表彰台が遠のいたおいどんは、お盆休みも重なって一人悲しく連夜の宴会をやってしまったのでした(ノ_・、) 8月某日 前夜祭の案内状が来る。会費3000円なり。聞くところよると食事は良いし、酒もある。豪華ゲストが一緒に写真にはいってくれる。TVで有名な選手が来るらしい。早速申し込んでおこう。これに出ない手は無いよな。 いっぱい写真撮ろうっと。料理も遠慮なくしっかり頂こう。 今月もしっかり練習しまたよ。たぶん20日くらい行ったなあ。 肩幅も広くなって、厚みもましてしっかりした体になった。長年休んでいた体が、1年間かけてようやく元通りに戻りました。 トドの水浴びがイルカさんの泳ぎになってるモンなあ。自分でも驚いてる。やれば出来る。信じれば出来る。遠い昔に忘れてしまった言葉を思いだしたよ。 9月某日 富山までのチケットが届きました。これで準備完了です。いよいよだなあって気が引き締まる感じがします。お仕事や水泳の役員で忙しいけど、今のところ順調に練習は出来ている。体調もまずまず。 このままの調子で大会が迎えられればいいな。言い訳なしの実力が出せそうな気がする。大会が待ち遠しい。 さて、いよいよ今週になりました。あと1,2・・5日なんだ。23日にはレース始まるよ。昨日タイムとったら、今ひとつなんだよな。表彰台は微妙だなあ。もっと良い記録じゃないと確実にはならないよ。夢なんだけど、メダル取るの夢なんだけど、やっぱりおいどんの年になってから記録を縮めるのも難しいのかな。 まあ、やるだけの事はやったから、後は疲れを残さず体調を整える事を考えよう。出来るだけの事はやったよ。 9月22日(前日) カリカリカリ、カチャカチャカチャ。 富山へ向かう新幹線の中でおいどんは懸命に仕事をしていました。メールして資料を作って・・ なんか情けなくなって、遠征に向かう途中でもこんなに仕事をしなければいけないなんて。当然宿でも仕事しなければいけないのは解っている。みんなが楽しくしている中で一人PCに向かって仕事なんて・・ 「プルプル・プルプル・・」。携帯が鳴るやないか。会社から呼び出しか? 「宿に荷物おいてこれから遊びに行くところ」「駅でまっとるから」 先発のメンバーからの電話。別の会社の人なので大会や役員でしか会う事ないのだけど、一人だけ参加のおいどんに気を使って電話してくれたんだ。 「今日はプールはいかんの?」 「荷物はホテルに置いたまま。今日は泳がん」 ふ〜ん。余裕だなあ。おいどんはとりあえず挨拶だけして一人プールに向かう事にする。 まずは駅周辺の記念撮影。きれいな駅で、歓迎の旗が沢山立ててあって感激です。すぐ横は電鉄富山駅。懐かしいなあ。20年くらい前、実業団の大会で来たときにここから立山へ行ったんだ。T−シャツ、半パンで室堂まで行って寒かった。わき水がおいしかったなあ。今でも憶えているよ。 「2,820円です」 えっ、タクシーでそんなにかかるの。大出費じゃないか。これでホテルまで帰ったら6,000円?? そんな無茶な。おいどんは一人だから割り勘出来ないんだよなあ。予定外の出費だよ。 会場は飛行場のすぐとなり。体育館や会議室もある立派な建物。売店だってある。おいどんの所にはこんな施設はないなあ。総合運動公園はあるけど自動販売機しか無い物。メインプールは準備中でまだ使えない。木原美智子さんの水泳教室をやっていたらしい。飛び込みの感触を掴みたかったのになあ。 仕方なく、飛び込み兼用の25mプールで軽く練習。ちょっと疲れ気味だけど、タイムはまあまあ。入念に飛び込み練習を繰り返しておく。ゴーグルを変えて以来外れる心配が無くなったので安心。ここでも全くずれることはなく、思い切って飛び込むことが出来た。 そうこうしている内に車組が到着。早朝に到着して観光も済ませて来た。徹夜で運転して疲れるだろうと思うけど、運転の好きな人には全く苦にならないらしい。 ![]() さてさて、お待ちかねの前夜祭です。全日空ホテル。すごい人数だなあ。そして豪華料理。 で、ゲストは・・大林素子さん、谷川真理さん、佐藤直子さん、宇津木さん、衣笠さん・・すごいすごい。おいどんのお目当ては? そりゃ当然大林さん。森元首相なんかそっちのけで写真を撮りに行く。携帯とデジカメでしっかり取って、並んで記念撮影。にっこり笑ってくれて大感激。おいどんの宝物だなあ。 ホテルにて・・カチャカチャ・カチャカチャ。 「ここまで来て仕事しとん!」 すいません。おいどんにはどうしようもないのです。出張もあって何日も会社を開けているので、遠征先でも仕事しなくちゃいけないんです。 でも、これはひんしゅくかったので、もうPCは開かないことにする。実業団では同じ会社の人なので、おいどんの立場をみんな解ってくれてるけど、今回は県選手団で会社からはおいどんのみの参加。事情を知ってる人はいない。あえておいどんも名刺渡したりしていないし、単に水泳仲間って事だけの方がお互いに気楽。 みんなの雰囲気を壊すので仕事はもうしないことにする。 【第一日目】 100mのレースです。おいどんは2コースなので5位のランク。4−5−3−6−2−7−1って記録順にコースを割り振って行くんです。県予選では自己最高に近い記録だったので、もっと良いコースと思っていたけど意外に端の方だった。でも、去年の記録では普通に泳いで3位には入るので、コース順は気にしないことにする。狙うのは表彰台のみ。気合い十分でスタート。 スタートは完璧。頭の中も冷静。廻りにも人は見えない。おいどんは間違いなくトップクラス。このままペースを守っていけば表彰台・・・ そうだよなあ。そうなる筈だったんだ。目の前に表彰台がちらついてからおかしくなった。頭の中が真っ白。いきなり飛んでしまった。気がついたらもう腕がしびれてる。50mも行かないのに疲れを感じてる。「まずい!」っと思ってペースを落とそうとするが、パニックになった頭はそう簡単には冷えてくれない。あせってしまうだけ。75mでラストスパートの筈が手も足も動かず、水も飲んで完全に止まってしまった。もがくのみ。 あんなに苦しいレースは始めてだったかも知れない。たかが100m。1分と少々。信じられない程の長い時間。全てが止まってしまった瞬間でした。 結果は6位。感じたほどは悪くなかった。前半にオーバーペースで入ったので、その蓄えで最後に止まった分をカバーしたのだろう。タイムを見れば予想通り普通に泳げば3位。悲しいやら情けないやら。悔しくて仕方なかった。 【第2日目】 50mのレースです。9位のランク。年代が高くなると100mは泳げなくても50mならばって、これ一本にかける人も多いから100mよりはレベルが高くなる。 まずは予選です。 こんな所で落選するわけにはいかない。一人抜けば決勝に残るランクだけれど、確実に残るため全力で泳ぐ。練習はしっかり積んできたので50mでバテる事は無いからペース配分を考える必要はない。最初から飛ばして6位で予選突破。記録は良かった。20代でも調子良い時でないと出ないタイム。満足の結果でした。 決勝は昼から。お昼は軽めにおにぎり2個。 でもこれじゃエネルギー不足かな。うどんを追加で食べて結構お腹いっぱい。 えっ!決勝レースが早まるって?まだ1時間以上あると思って食べたのに、30分ほどしか無いよ。 もう・・。食べた物は仕方がない。寝てお腹が落ち着くのを待つ。 決勝は予選の疲れもあるからペースを抑え気味で行く。最初から飛ばしたい所だけど、今日の2レース目でバテるに決まってるから慎重に気持ちを抑えて泳ぐ。ラスト20mでスパート。もう先の事を考える必要はない。ある力を全て開放するだけ。血管が破れそうになるほど血を上らせて必死で泳ぐ。フォームなんかかまってられない。力が全て。 結果は5位。表彰台には届かなかったけど、予選・決勝共に最高の泳ぎでした。これでメダル取れなきゃ仕方ない。おいどんにはこれ以上の泳ぎは出来ないよ。満足だよ。 さて、ではお土産を買いに行きましょう。ここは空港に隣接してるので買い物も便利。空港に沢山お土産屋さんあるし、そのまま宅配もできる。おいどんのお土産は、地酒、お人形さん、深層水のボディーソープ、会社に「雷鳥の里」・・(-_-;)・・・(×_×;)。そうだ、会社にはメダル取ってくるって行って来たんだ
;^_^A格好悪いなあ。朝のミィーティングで報告する事になってる。仕方ない。「欲に目がくらむと、ろくなこと無いよ」と言っておこう。 今回は観光する時間は全く無くてプールとホテルの往復のみ。その点ではちょっと残念。せっかく来たからどこか見に行きたかったなあ。立山も行きたかったなあ。 水泳はまあまあ満足かな。100mのレースで失敗したけど、それも含めて今の実力なんだろう。少しペースを間違えたくらいでバテてしまうのが今の実力なんだろう。50mは大満足の記録だったし、全体としては良い大会だったなと思う。記憶に残る大会になった。こんなに水泳で熱くなったって何年ぶりだろう。その気でやれば昔の記録に戻ることだって出来る。マスターズ世代でも目標を持って、前向きにやってく事出来るんだ。 すごく良い大会だったなあ。おいどんの気持ちを変えてくれた、甦らせてくれたこの大会に感謝です。 |
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